Arsnote Gallery
topic passは Homeの >Arsnote Galleryの >作品紹介の >1995-1999の >架空建築 Ⅲのページです.
Topics 作品紹介 ■制作プロセス ■作家紹介 

全作品目録    ■年代別目録 1975-1985-1990-1995-2000-2005-2010-2015-


● 建築譜 Ⅳ  1998         Ken  ISHIGAKI

algorithmic Space algorithmic space
Algorithmic Spase algorithmic space


建築譜 SIMA9803


Arsnote
Performance Data : SHIMA11
*Formical Score  : SIMA9803



*Formical Score

*Formical Score : KIG SIMA98033A



*Formical Score

*Formical Score : KIG SIMA98033B1



アルスノート
 過去の偉大な作品を忘れ,いつのまにか身近になった手法で簡単な実験を行う.すると意外な進展がみられることもある.様式の完成とは,繰り返し多くの人々が試みた故のことだ.「繰り返しを許すこと」,この飽くなき追求の持続が様式を完成に導く.文化とは更にその先の邂逅のことだ.現代建築は21世紀に成熟をあずけた.デザインと製作の絶え間ない反復は,自作自演の快挙を求めなくなる.プロセスの進化は,相互に参加可能な音楽的共演をめざしていく.したがって,住宅設計の一部は,カラオケやコンピュータゲームのようになるだろう.人生最大の買い物を楽しまない方はないのである.とことん,気の済むまでの解釈(interpretation)と仮想現実による確認を繰り返した後,完成した施工図面が,お気に入りの施工スタッフに渡されることになる.もちろん,解釈した施主も施工に参加可能だ.数千円のテレビゲームですら勝ち抜くために一ヶ月かける若者はざらである.ましてやこの数千万円の生涯をかけた建築ゲームに,何年かけても無駄ではない.勿論,造形ゲームのアドバイザーや造形譜の攻略本も出るだろう.この不況下ならバーチャル建築でもよい.しっかりと計画を練るチャンスなのだ..建築することは,その人の人生であってもよい.建築休暇とか建築のためのシェアーワーキングなんてできないだろうか?建設関連会社から,先ずお手本を示すべきだろう.社員が楽しい空間づくりをしていれば,会社の信頼も増すというものだ. 1997 isi

 3D-CADには,掃引体という手法がある.引いた線に沿って断面を与えると,立体物ができる.プログラムを工夫すると,太さを変えたり,エッジを立てたりすることもできる. この場合の造形譜は,メロディーラインのような記述となる.

 




 


演習譜

  建築譜

建築譜(基本構成) : KIG SQR96061


建築譜

建築譜(応用編形) : KIG SQR96045



演習譜

建築譜 :KIG Sqr96045




algorithmic space



algorithmic spase



Arsnote
Performance Data : Sqr96045,Sqr96045057
*Formical Score  : Sqr96045



 造形譜において,線が線に見えていたのでは話にならない.音符が「♪」だけでは意味を成さないのと同じである.線も,五線譜同様に座標軸との関係で位置と距離が明らかになり,変化の様子も次第に伝わってくる.楽音同様に素材をイメージしながら形譜を読めば,フォルムも定まり,リアルな表現体が見えてくる.そのあまりの多様さに戸惑う.しかし,決めかねていては,欲が膨らむだけでイメージは萎んでしまう.だが心配は無い.造形譜は,楽譜同様に何年でも,他者の実制作を待っている.これが抽象の魅惑でなくて何であろうか? 追記:2019/01/16


Gallery COMA : Ken ISHIGAKI : 石垣 健

全作品目録    ■年代別目録 1975-1985-1990-1995-2000-2005-2010-2015-      

 

     
  前のページへ戻るBACK