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”OG05 ”

 

自作のCOMPOSER   "POLLEN  ver1.0" による構成



アルスノート
 絵画の構成を作家本人以外が解説するのは,大変困難だ. 本人でも,どこまで自覚的であるかの見極めは難しいのではないだろうか?目と手が無意識に動くことあまり近づきたくない領域だ.(笑) 以下は,画面構成もどきの実験だが,すでに2次元と3次元の交錯が起き,客観性は保持されない.それが絵画という現象なのでしょう.手品を楽しもうというのに,仕掛けを明かされては興ざめだ.とはいえ,解ると見せかけて,それでも解らないのがプロの技.芸にゴールは無い.(加筆 2018/12/24)

 画面の構成要素に,線形ベクトルだけでなく,矩形面のマッピングとして画像を張り込めば,構成の楽しみはさらに広がる.画像の背景を透明にすると枠の矩形も消え,画像同士の相互の空間が接続できる.造形プロセスの客観的把握により,大まかな(この場合は画像エリア)の指定による構成譜と具体的なフォルム(画像内のかたちの要素)が空間を形成する形譜(造形譜)との差異も理解しやすくなるはずだ.もちろん,このような画像を使った場合の形譜は,新たに画像内の要素の座標符を加えて記述しなければならないだろう.画像内の対象物の間の取り合いの難しさ.手で描いた方がずっと融通が利くが,決してブレ無い構成のアルゴリズムに意外な力を見出す時もある.画家が同じ構図を描き続ける理由がこんなところにもあるのだろう.それにしても,人の眼の認識力とは計り知れぬほど奥深い祠をもつものである.それを一気に目覚めさせてくれるのが,まさに天才的芸術家の偉大なる仕事ということになる.これは理解できずともそう感じるのであるからなんともいたし方ない.


Gallery COMA : Ken ISHIGAKI : 石垣 健

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