高木隆司 個展のお知らせ





銀樹アート

 金属には、イオンになって水に溶けるという性質があります。銅は、銀にくらべてイオンになる傾向が強い。そこで、基盤の上においた銅線や銅版に硝酸銀の溶液をかけると、銅が溶け、イオンの銀が金属となって、銅線の近くにこまかい樹木の形をつくります。さらに、それに銅のさびが付着します。この効果を利用したアートを、銀樹アートと呼ぶことにしました


四分円」基盤はプラスチック。22x22cm

六華」基盤は和紙。255cm

説法」基盤は和紙。55x42cm

エリプス」基盤は和紙。55x42cm

」基盤は和紙。55x42cm

しだ」基盤は和紙。55x42cm

月と波」基盤は和紙。55x42cm

電気泳動アート

 ぬらしたろ紙にプラス、マイナスの電極をおき,電圧をかけると、プラスからマイナスに向って、ろ紙の中を電流が流れます。あらかじめろ紙に、イオンになりやすい染料を染ませておくと、染料も拡散しながら電流の方向に移動して、すじができていきます。この動きを電気泳動とよびます。染料としては、ダイロンや過マンガン酸カリウムをつかいました。このように、電気泳動を利用してつくるアートを、電気泳動アートと呼ぶことにしました。電極を2個つかう場合を「二重局」、4個つかう場合を「四重極」などのように命名しました。「多重極」は、二重極の場所を変えて何度か電圧をかけた場合です。

二重極二連43x56cm


四重極サタン43x50cm 四重極海底噴火」43x50cm


六重極43x56cm


多重極ー叫び」56x43cm


多重極ー髪」56x43cm

インクジェットアート

 普通の水彩画は、鉛筆スケッチに彩色します。ここでは、鉛筆スケッチをスキャナーでコンピューターに取りこみ、それを画用紙にインクジェットプリンターで印刷し、それに水彩絵の具で彩色しました。すると、インクが水に溶けてにじみます。それによって濃さの段階が生まれ、色も微妙に変化します。私は、2年前この効果を見つけ、私の好きな仏像のスケッチに応用することを試みました。このようにして制作するアートをインクジェットアートと呼ぶことにしました。将来、インクジェット方式がなくなる可能性もあります。できれば、いつまでも残して欲しいと思います。

中宮寺弥勒菩薩18x23cm

アフガニスタンの弥勒菩薩23x32cm

東寺不動明王24x28cm

円成寺大日如来23x30cm

渡岸寺十一面観音菩薩18x26cm

法隆寺百済観音菩薩26x35cm

称名寺如意輪観音菩薩18x26cm

  高木隆司プロフィール 
 ○ 形の科学入門
  仏像−スケッチとエッセイ
  その他

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