Arsnote : アルスノート : 芸術としてのデザイン 彫刻デザイン 「初夏」 石 2005 |
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石を彫るのは,容易なことではありません.デザインされた小さなマケットと図面から,私の心の形を読みとりながら,実制作が進みます.参加者の解釈が熟し,その技が生き生きと見えるときは,実にワクワクするものです.
勿論,仕事ですからお金の流れと心の流れがスムーズに行き交うとは限りません.しかし,「ものづくり」に魅入られた魂は,山を越えても,海を越えても,変わることなく気持ちの良いものです.「何処を向いて仕事をしているか」これが伝われば,やがて石が互いの糧となるのですね. |
彫刻デザイン 「初夏」 正面図 2005 |
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マケットを測定し,図面化するときに使用しているモデュールに一を合わせます.これは,声を出しながら楽器の持つ平均率に調整するのと似た作業です. |
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図面は大変不自然な視点です.これも,流れる楽曲を楽譜に留めて見るのと似ています. |
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断面図は相互の関係がよく見えます.楽譜を立に読むようなものでしょうか.オタマジャクシよりはアナロジーがありますか?空間を感じている人ほど,図面は記号性の強い表現です. |