Ken ISHIGAKI

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貝と螺旋の秘密 2002.2
 

ZOKEI NOTE 98.6

ZOKEI NOTE97.11

科学的発展に対峙し如何に自己の感情は,表出するか 97.10

生命の星 地球博物館97.9

8月の話 97.8

 

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Copyright 1999, Ken ISHIGAKI





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11月の話し  (日本デザイン学会教育部会レジュメより)

 COMPOSER による構成例より

デザイン活動における情報科学的視点とその教育的有効性について.

 証明は,君を強制する手続きとみなさないで,君を導く手続きとみなせ.----しかもそれは,ある(一定の)事態に対する君のとらえ方を導くのである.
(ウィトゲン シュタイン 「数学の基礎」中村秀吉訳)
  
 翻訳機械のような,人間と機械の混成系が成立しつつある・・・・
  現在,情報科学は,コンピュータ技術の発展と多岐にわたる学問分野への普及によって,総合的・学際的な広がりをみせている.論理学・言語学・数学・哲学・倫理学などの学問を基盤とした制御と通信の問題が,機械工学や電気工学の発展と連携して,新しい学問分野を生み出すであろうと言う事は,1947年すでに N.Wienerの予測に見られる.
 細分化した科学を見渡す共通な概念として,情報科学に哲学・科学・芸術の展望鏡(凹面鏡)的役割を担わせるためにも,デザイナーやアーティストの積極的アプローチと研究が望まれる.そして,その客観的表現は,デザイン活動へと人を導く手続きともなるはずだ.  isi.

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10月の話し (第12回 ARS 会合レジュメより)


COMPOSER による構成例より

科学的発展に対峙し如何に自己の感情は,表出するか.

 芸術的衝動は,いつもカオスの香りを秘めている.それは,人がカオスに客観的法則を見出そうとした科学的探求と同様,自然と人生へのきわめて情熱的な衝動です.
 芸術活動は,素材による感覚的構成形態をメチエ(技法)によって生起し,新たな感覚を生成する.それは混沌から薫るカオスへと作品を自立させるためであり,創造とは,己からいかに遠くへ至るかの試みでもある. それ故に,作家はその飛翔の証しにサインを残し,我に返る、、、、、.

 科学的探求は客観性を守る.一方,探求にあたっては環境の設定と選択という主観性が介在し,探求の道程を,希有なる発見の瞬間を,創造する.客観的法則に発見者の名が付くのはそれ故であろう.

 哲学的,科学的,芸術的判断とそれによる行動は,人間の尊厳を,つまりは われわれのいる今を,上方でささえる三つの反力だと言おう.これらに支えられた,小さなつかの間の空間は,明日の目覚めにほどよいカオスの薫りをもたらす.
 20世紀後半,科学はその探求の方向を宇宙的広がりだけでなく,生物的,生態的深淵にまで深めつつある.生命の意味の拡張と変質は,個人の記憶力を越え,その客観的記述はわれわれの想像の遥か彼方へと広がる.作家もこの科学的発展に対峙し,その不可逆的進化を,個の不可逆的成長をそして,この希有なる生態系の有限を感得するときであろう.この「愛しき混沌の味」は,現代アートの感覚的カテゴリーに浸出しても不思議はない.  isi.

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9月の話. ”生命の星 地球博物館”


巨大な鍾乳洞のような薄暗い空間のなかで,
石と化すものたちが照らし出される.
Ammonite .直線から螺旋へ成長を変える,惑うがごとくのその不器用な選択に,
ガラス越し,六億年の未来にいる私は,唐突な親近感を覚えるのだった. 

暗がりに置かれたMammothの頭骨.誰が見るわけでもないこの内的空間の魅惑.   
それは,感覚と思考の交錯した実存の祠.

そしてそのむこう,無数の,無傷の光り輝く昆虫の標本は,
時空より,さらわれ,殺され,ミイラ化され,分類をされた今,
脱皮という奇跡の獲得を,これでもか!と見せつける.

これら永遠のごとき命を誇示させるのは
この洞窟のさらに地下深くに働く,不思議なる意志と手業の魔術である.

午睡の扉をそっとぬけてテラスにでれば
そこはもう六億年が一日の夕方だ.
まだ陽のあたる列柱の向こう,
山影までのあいだいっぱいに,
化石化したカメが,悠々と泳ぎ,別れを告げていく. 97/09/25   isi.

http://www.city.odawara.kanagawa.jp/museum/g.html

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8月の話.

蝉の声....,空は美しい夕焼け小やけのビールである.

惜しげもなく去る夏が 今日はなぜか同席だ........   

デジタリアン氏は,今日は無言である.夏と同席ではフリーズしてしまうのだ.

わたしは「それでは 冷えてるうちにもう一度乾杯しましょう!」と言った.

夏はさっさと輝く空を飲み干して「またあしたネ!」と泡のような雲を置き,

あっさり西へと消えた.

残された泡はみるみる茜色になり,

デジタリアン氏の顔にもやっと赤みがもどった.

すると彼が口をひらく「アーやっぱり聞いていたとうりだ.

あいつのあとには山かげのような,宿題が残るんだ!」

「朝になれば 忘れて日常だ.宿題を溜めてもう半世紀さ.」

「君も古くさいデジタリアンになったもんだね!」と

わたしは茜色のビールを勧めた.

きょうの夕焼けは1670万色.

かぞえたこともない類推の(analogic) デジタルシーンである.

一体 ディスプレーを飲み干した夏は何者であろうか?   97/07/27   isi.

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