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本棚は思索の実験場
背表紙がアイコンになると
本棚の本棚もできるし,世界中の書庫も見れる...
とはいえ,表紙だけ...
やはり手にとって読んでみるのが一番です.
でも読んだ本を本棚に戻すとき,
背表紙は新しい意味をもち始めます.
内容や読書感を宿すようになった思い出の背表紙を,自分の本棚に好きに分類して並べられたら素敵です,
自分の本,友達に借りて読んだ本,町の図書館の本,捨てざるを得なかった本も,
自分の本棚に並べて,いつでもその存在を感じられることは,こころのささえにもなるでしょう.
本棚に返してしまうと,見えるのは背表紙だけ.
でもそれこそあなたの記憶の目に見える入り口ですね.
借りた本は,返さなければなりません.でも背表紙さえあれば思いではあなたの心の中です.
「図書館で本を借りれば,本が売れなくなる」 と言う人もいます,
確かにベストセラーを何十冊も図書館に入れることはおかしいです.
本屋さんと勘違いしてはいけませんよね.待てない人は本屋さんで買いましょう.
良い本はなかなか売れません,売れないと出版されませんし,出版されてもすぐ絶版です.
全国の図書館の司書の皆さんが,その経験を生かして賢明な選択をしている限り
図書館の購入によって,希少な本も出版しやすくなっているはずです.
図書館の本棚をブラウジングできたら,あの閉架式のもどかしさも半減するかもしれません.
本こそ背でものを言いますよね...
いま,図書館が民営化されるのは,経費切り詰めのためでしょうか?
わたくしたちの無理解からでしょうか?
公共性は私利私欲や利潤追求とは正反対のものです.
民営化すれば経費が浮くと言う考えこそ,官の傲慢というものです.
ボランティアは余剰な利益があってのセンスですね.
官こそボランティアの旗頭のはず....
私財を投じて夢を追いかけてるのが,官の面目ではないでしょうか?
そんなセンスを背表紙にも活かしてみてはどうでしょう.
本を扱う誰もが,
背表紙の著作権をフリーにして
お互いの接点を広げてみては如何でしょうか...
そうすれば
本も,文書も,フォルダーも,
可愛い書庫も,本棚も,図書館までもが一冊の本になる.
まるで大きなナマズをヒョウタンでおさえるみたいな
ビミョウな話ではありますが...
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