アルスノートとは? 
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更新:08/09/30 >>09/12/18>> 15/06/08
■アルスノートとは
 芸術と科学を巡る 造形プロセスの記述です.

 等身大な一人の人間として,芸術と科学への新たな取り組みを模索する記述です.

 多様化し,分科を極め,限りなくスキルを求められる日々の仕事.
格差を基盤とする商業文化に行き詰まりを感じながらも,
一人の人間として 科学し 芸術する 自由はあるのです.
 アルスノートは,既成概念を取り払い,留まることなき科学や技術の発展の渦中で, 新しい心のよりどころを探す試みの記述です.

 アルスノートは,形の見え方、見方、作り方を考えながら、造形表現として“形典・形譜”の定立を模索します.

 

 アルスノートは,芸術と科学の横断的な逍遙を試みる記述です.それは,芸術性に科学性を内包させ,その構造から遊離・浮遊する創造的精神の探求でもあります.それは,図らずも造形表現として“形典・形譜”の定立を模索することとなりました.

 人間は,誰でも情報処理の天才です.

  それ故に,何の意識もせずに高度な情報処理をしてしまいます.その事に誰もが気付くようになったきっかけは,情報科学や脳神経科学の普及です. そして,その研究を実証的に支え,展開させているのがコンピュータとICT(情報通信技術)というわけです.
 ものごとの記号化や抽象化は,軽やかな思考を生みます.すでにスマートフォンの普及が見られるように,Aさんの代わりに携帯電話番号が付き,どこに居ようと音や文字や画像を相互に発信でき,その位置まで特定するといった情報機器のアイディアは,昔から夢見ていた人間の情報活動を具現化させただけです.情報技術としては革新的ですが,情報科学的には古代より行われてきたコミュニケーション行動です.人間は誰でも,生まれながらにして情報処理の天才ですから,こんな複雑な機器と機構になっても便利さの方がまだ勝り,需要と供給がバランスするのでしょう.
 これらの機器は,指一本触,れるだけで多様な操作を識別するのですから,タッチパネルを生み出すまでには,大変な苦労があったはずです.しかし,人間は子供の頃,指先で相手の手のひらに字を書いて,当てっこしたりしますよね.くすぐったいのと書かれた言葉の面白さがいっしょになると,楽しさが倍加したりします.この情報処理の天才達にはまだまだ楽しい未来があるはずです.
  音楽の楽しみも,誰もが天才だからできることです.慣れればばオタマジャクシから音が出てくる♪という人もいます. すごいですね。 ただし,これには義務教育で学ぶように若干の訓練がいるようです.作曲には自然と思い浮かぶ鼻歌のような曲から,人の業とは思えぬ天与の楽曲まであります.なんとも不思議です.

 人々は,言葉を記録し,文典(文法と語法)に気付き,楽譜や楽典を生み出し,その客観的視点に目覚めることで,情報科学的視点を獲得してきました.

  したがって,いつの間にか世の中に形典や形譜のようなものができていても不思議ではありません.

 誰もがああたりまえのように情報発信をします.言語表現のルールには文典(文法(grammar)と語法),音楽表現のルールには楽典(musical grammar)があり,それに基づいて記述された楽譜があります.舞踏譜などの提案もあります.ではなぜ造形表現には形典がないのでしょう?どうしてそれを学校で教えてくれないのでしょうか?もう21世紀です.造形表現のルールには形典(Formical (formative) grammar)があるべきです.形典ができれば,そのルールに基づいて形譜(造形譜)を記述でき,誰もがその作品を作って楽しめるはずです.学校の美術教育も変わり,知識としての美ではなく,日々の生活で美的活動に多くの人が参加できるようになるでしょう.
 美術表現だけが「素晴らしいパフォーマンス(実制作)だ!」とは言われずに,真似とか盗作と言われてしまうのもおかしなことです.画家は自然が造形構成した事物を描きますが(perform),それは解釈であって真似とは言いません.音楽なら作曲者,編曲者,指揮者,演奏者という概念があるので造形デザインの分野でも学びたいところです.

 ところでこう考えると,世の中では形譜(造形譜)がすでに売買されているわけですが,呼び方も位置付け方もそれぞれ異なります.素描やマケット,機械図面やひな形(モデル),設計図とか建築模型なども実は形譜の仲間です.

アルスノートから形典へ…

 アルスノートは,造形作品の制作過程を簡潔に明示し,制作参加者が相互理解を深めるための芸術・科学・技術にわたるプロセスの総合的記述です.芸術を科学にする意図はなく,革新的技術をあたかも芸術的秘技と見せかけるつもりもありません.アルスノートは,造形表現による相互コミュニケーションを深めるための表現手法です.
 音楽が作曲と演奏を分けて把握することができるように,結果としての造形構成(コンポジション)と実制作(パフォーマンス)を無理なく分けて把握することができるはずです.アルスノートは,その新しい記譜法を定立させいく実証的なアプローチとなるでしょう.

 音楽と違って絵画的な手法は,作家の試行錯誤の過程が重ねて描かれ,X線などで発見されることがあります.音楽の場合は,肉筆の譜面でないかぎり,このようなことはありません.絵画作品は,重ねた筆跡が事物として残るが故にオリジナルの一回性が格別の意味を持つのでしょう.
 このように,造形構成と実制作を分けて認識しても,従来のような自作自演による表現は.音楽の様に残るでしょう.しかし,未知の可能性とは常に未踏の領域に広がるものです.

  アルスノートの科学的視点は,形典,形譜(造形譜)の論理的基盤を形成し,新しい造形プロセスの創出を伴いながら,コラボレーションのための言葉やツールを生み出して行くはずです.これらの変革領域は雑貨から彫刻,建築,都市に至るまで実に広大です.もちろん,音楽で陥った著作権の問題が,造形美術でも繰り返されるという心配はあります.同じ轍を踏まぬよう進めなければなりません.回帰をも含みながら前進は,持続するでしょう.

 

21世紀初頭は,3Dソフトや3Dプリンターの普及期  21世紀は,幸いにもコンピュータ❓グラフィックの世界で共通のフォーマットとなってきたワイヤーフレーム・データやポリゴンメッシュ・データを造形譜としてあたりまえのごとく活用できます.三次元CGのフリーソフト(Blender等)も出回り,手軽に立体データをビジュアルに送受信できるのです.3次元測定器も普及してきましたので,粘土モデルやマケットから手際よく3Dデータを写し取れるようになるでしょう.また,これらのデータ(形譜)をどのように解釈するかを,3D-CGソフトや3Dプリントで検討することもできます.やがては,美しい町並みを誰もが参加して造形できるBIM(Building Information Modeling)となるかもしれません.

 以上,アルスノートは,芸術と科学を巡る造形プロセスの記述なのです.

 以上のように,アルスノートは,芸術と科学を巡る造形プロセスの記述です.形典と形譜による記述は,客観的な構成の要素や要因をモデュール化して表記できます.詳細はこちらをご参照ください.これらは,ハーモニーやユニティーを探求する糸口となるでしょう.
  構成と構法を客観的に実制作者や鑑賞者に伝えることは, 相互のコミュニケーションをより円滑にし,芸術表現への着実なアプローチ一を築いていくはずです.

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