アルスノートとは? 
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更新:08/09/30 >>09/12/18>> 17/10/28
■アルスノートとは
 芸術と科学を巡る 造形プロセスの記述です.

 等身大な一人の人間として,芸術と科学への新たな取り組みを模索する記述です.

 多様化し,分科を極め,先鋭化したスキルを求められる日々の仕事.
格差を基盤としがちな商業文化に行き詰まりを感じながらも,
一人の人間として 科学し 芸術する 自由はあるのです.
 アルスノートは,留まることなき科学や技術の発展の渦中で, 既成概念を取り払い,新しい心のよりどころを探す試みの記述です.

 アルスノートは,形の見え方、見方、作り方を考えながら、造形表現として“形典・形譜”の定立を模索します.

 

 アルスノートは,芸術と科学の横断的な逍遙を試みる記述です.それは,芸術性に科学性を内包させ,その構造から遊離・浮遊する創造的精神の探求でもあります.それは,図らずも造形表現として“形典・形譜”の定立を模索することとなりました.

 人間は,誰でも情報処理の天才です.

  それ故に,何の意識もせずに高度な情報処理をしてしまいます.その事に誰もが客観的に気付くようになったきっかけは,情報科学や脳神経科学の普及です. そして,その研究を実証的に支え,展開させているのがコンピュータとICT(情報通信技術)というわけです.
 

ものごとの記号化や抽象化は,軽やかな思考を生みます.すでにスマートフォンの普及が見られるように,例えばAさんには電話番号が携帯され,どこに居ようと音や文字や画像を相互に発信でき,その位置まで特定されるといった状態は,昔から夢見ていた人間の以心伝心的夢想の具現化です.情報技術としては革新的ですが,情報科学的には古代より想定されたコミュニケーションテクニックです.人間は誰でも生まれながらにして情報処理の天才ですから,こんな複雑な機器と機構になっても便利さの方がまだ勝り,需要と供給のバランスが成立するのでしょう.
これらの機器は,指一本触,れるだけで多様な操作を識別するのですから,タッチパネルシステムを生み出すまでには,大変な苦労があったはずです.しかし,思い付きとしては,子供でも知っていることで,指先で相手の手のひらに字を書いて,当てっこしたりしする遊び程度のこと.情報処理の天才児達は,くすぐったいのと書かれた言葉の面白さが重なたりして,楽しさが倍加します.この天才達には,まだまだ楽しい未来があるはずですが,技術は両刃の剣.未来に向かうには,賢明で普遍性のあるルールが必要です.

音楽の楽しみも,誰もが天才だからできることですね.慣れれば楽譜を見るだけで,オタマジャクシ♪からが出てくるという人もいます. すごい情報処理能力です. ただし,これには義務教育で学ぶような基礎学習だけでなく,それなりの訓練がいるでようです.具象と抽象の自在な変換作業.そしてそ


 人々は,言葉を記録し,文典(文法と語法)に気付き,楽譜や楽典を生み出し,その客観的視点に目覚めることで,情報科学的視点を獲得してきました.

  したがって,いつの間にか世の中に形典や形譜のようなものができていても不思議ではありません.

 誰もがああたりまえのように情報発信をします.言語表現のルールには文典(文法(grammar)と語法),音楽表現のルールには楽典(musical grammar)があり,それに基づいて記述された楽譜があります.舞踏譜などの提案もあります.ではなぜ造形表現には形典がないのでしょう?どうしてそれを学校で教えてくれないのでしょう?もう21世紀です.造形表現のルールには形典(*Formical (formative) grammar)があるべきです.形典ができれば,そのルールに基づいて形譜(造形譜)を記述でき,誰もがその作品を作って楽しめるはずなのです.学校の美術教育も変わり,見るだけの美術ではなく,日々の生活で美的活動に多くの人が(ちょうどカラオケよのうな感じに…)参加できるようになるでしょう.
 画家は自然が造形構成(compose)した事物を見えたように描きますが(perform),それは解釈であって真似とは言いません.音楽なら作曲者,編曲者,指揮者,演奏者といった区分できる概念があります.造形美術の分野でも学びたいところです.

 ところでこう考えてくると,世の中では形譜(造形譜)がすでに売買されていると気付くわけですが,呼び方も位置付け方もそれぞれ異なります.素描やマケット,機械図面やひな形(モデル),設計図とか建築模型なども実は形譜の仲間です.では,音楽で演奏(performance)に当たる職種はというと自作自演的な芸術家も多い訳ですが,建築のように施工者が別の場合もあります.映画のクレジット(end roll) にならって,施工者個人の名前を記すことも大切です.

アルスノートから形典へ…

 アルスノートは,造形作品の制作過程を簡潔に明示し,制作参加者が相互理解を深めるための芸術・科学・技術にわたるプロセスの総合的記述です.芸術を科学にするのではなく,革新的技術をあたかも芸術的秘技と見せかけるつもりもありません.アルスノートは,造形表現による相互コミュニケーションを深めるための表現手法です.
 音楽が作曲と演奏を分けて大まかに把握することもできるように,結果としての造形構成(コンポジション)と実制作(パフォーマンス)を無理なく分けて把握することができるはずです.アルスノートは,その新しい記譜法を定立させいく実証的なアプローチとなるでしょう.

 音楽と異なり絵画的な手法は,作家の試行錯誤の過程が重ねて描かれ,X線などで発見されることがあります.音楽の場合は,肉筆の譜面でもないかぎり,このようなことはありません.絵画作品は,重ねた筆跡が事物として残るが故にオリジナルの一回性が格別の意味を持つのでしょう.
 このように,造形構成と実制作を分けて認識しても,従来のような自作自演による表現は.音楽の様に残るでしょう.しかし,未知の可能性とは常に未踏の領域に広がるものです.

  アルスノートにおける科学的視点においては,形典,形譜(造形譜)の論理的基盤を形成し,新しい造形プロセスの創出を伴いながら,コラボレーションのための言葉やツールを生み出して行くはずです.これらの領域は雑貨から彫刻,建築,都市に至るまで実に広大です.もちろん,音楽で陥った著作権の問題が,造形美術でも繰り返されるという心配はあります.同じ轍を踏まぬよう進めなければなりません.回帰をも含みながら前進は,持続するでしょう.なぜなら,良かれ悪しかれ情報技術が文化財の保存へと浸透しつつあるからです.これは,手業をもつ人間としては実に悩ましい問題なのですが….

 

21世紀初頭は,3Dソフトや3Dプリンターの普及期  21世紀では,幸いにもコンピュータ❓グラフィックの世界で共通のフォーマットとなってきたワイヤーフレーム・データやポリゴンメッシュ・データを,造形譜としてあたりまえのごとく活用できます.三次元CGのフリーソフト(Blender等)も出回り,手軽に立体データをビジュアルに送受信できるのです.3次元測定器も普及してきましたので,粘土モデルやマケットから手際よく3Dデータを写し取れるようになりつつあります.また,これらのデータ(形譜)をどのように解釈するかを,3D-CGソフトや3Dプリントで検討することもできます.やがてはマンションの改築など,美しい町並みを市民が参加して造形できるBIM(Building Information Modeling)が生まれるかもしれません.

 以上,アルスノートは,芸術と科学を巡る造形プロセスの記述なのです.

 以上のように,アルスノートは,芸術と科学を巡る造形プロセスの記述をめざす試みです.形典と形譜による記述は,客観的な構成の要素や要因をモデュール化して表記できます.ちょっと専門的になりますが詳細はこちらをご参照ください.これらは,ハーモニーやユニティーを探求する糸口となるでしょう.音楽で言えば作曲法の基礎の基礎(例えば平均律の比較)といっった所です.
  何はともあれ構成と構法を客観的に実制作者や鑑賞者に伝えることは, 相互のコミュニケーションをより円滑にし,芸術表現への着実なアプローチ一を築いていくはずです. ISI

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