更新:08/09/30 >09/12/18>
21/04/12
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研究のまえに: ■研究の近況は,ブログでお知らせしています. <過去ログはこちら> |
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■ 1.前文 |
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見方が変われば,見え方が変わります.生き方を変えれば,世界も変わります.
「統合」とは,知識の寄せ集めでなく,様々に科学するこころの働きを自ら意識し,一人の心により合わせることです. |
21世紀,私たちはは膨大な文化遺産の只中で,新たな心のよりどころを探し続けています.生きる手段となった複製的生産が引き起こす物と情報の過剰な日々.どのようにすれば,無計画な浪費や争いによる破壊から,心の置き所を定めることができのるでしょうか? 人間として生まれながらにもっている広い視野と好奇心を失っては,先端的研究の広がりを察知できず,他のジャンルとの横断的ひらめきも生まれません.視野を極度に狭めた政策のつまずきが、国土破壊の現実を露呈し,「安全・安心神話」が地に落ちました.新型コロナも収束への行動計画がありません.行政による情報の開示と,自由な報道による国民の分別ある判断,独立国家としての政府の遅滞なき決断と実行が、早急に必要です.治世も及ばぬ数十年・数百年先をあてにした廃棄物の安全・安心や、パンデミックのさなかに他国のワクチン供給をあてにする為政者は、異常です.そのような廃棄物や開発の遅滞を生み出さない行動をとることが、日々の治世でできる最善のことなのですから. 際限なく先鋭化し細分化する教育.資金繰りで視野狭窄に陥る先端科学に、若者が心のよりどころを求められるはずもありません.デフレが続く世界的な生産力の向上にたいして,弱肉強食的経済成長は限界です.国境を越えた企業戦略が行き詰まる中で,国境を越えられないメタボな国家財政が成り立つはずもありません.通貨の仮想性は、堅持できるでしょうか? |
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■ 2.研究の概要と理念 |
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形典・形譜(造形譜)の定立と探求 |
造形プロセスの研究は,風にたなびく新緑の小枝のような緻密さと曖昧さ…秩序と乱れをしなやかに束ねた対象…を観察するようなことです.その根元を支える概念として『形典』を定立させることは,造形構成の仕組みと解釈を支えます.客観的視点は,情感や風土とは一見無関係ですから,無味乾燥と思われがちです.しかし,『形典』さえ整えば,しっかりとその枝葉の動きを支え,『造形譜』に基づく表現のしなやかさをもって,自然な成り行きや意識的な創意工夫,感情の揺らぎや突然のひらめきをも包摂していけるはずです.根もとから享受者と共に、表象の花や実のなる枝先まで,その連なりを柔らかく位置付ける手立てとして,『形典と形譜』の更なる探求を進めていきます. PageTop |
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この Arsnote (アルスノート)という造語は,芸術と科学を巡る造形プロセス(造形過程)の簡潔な記述を意味しています. 客観的視点と主観的志向を交えた探求の記述をめざします. |
ars とは,art の語源であるラテン語で,ギリシャ語の techné と同義と言われます.一般に技術,方法を意味し,純粋思弁的な知識や無意識の自然に対するものとして用いられ,自然と対立する人間の文化活動すべてをさしていたようです.*1 |
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自他共に表現のプロセス(過程)を意識し,記録し,提示することは,存在・認識・行動のためのデザイン(考案)をすることで、つまりは,自ら生きることへの心からの挑戦です. このプロセスの把握こそ,「矛盾」という言葉が正しい意味を持つように,表象を俯瞰するチャートです. |
科学の発展につれて,次第に芸術は科学と対局に位置することのように思われていきますが,このように自然と向き合う人間活動の表現は,現代の冷めた目で見れば,存在・認識・行動の一体的な感覚による表象であり,極めて無垢な人間的想念として,なんの疑いもなく命のアウラに満たされていた時と言えるでしょう. |
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自然現象のプロセスを記述するべく,感情を交えず冷徹に、論理的観察と探求を重ねてきたのが,自然科学というサイエンスノートだとするならば、子供の視点,つまりその場限りであっても全人的視点で,その感情を交えた構成プロセスそのものを提示することが,アルスノートの出発点です. |
一方,科学・技術的発展は,自然の普遍性を起点にして,自己意識の偏在を是とする傾向を強め,先鋭的探求のため,一人の人間としての生き方をも抑制し,グローバリズムと共に行動を加速されています. いまや物質と精神の間は,生物科学,神経科学、脳科学,認知科学,情報科学などの登場で埋まりつつあるかに見え,かたや普遍性を担保しない価値が,爆発的に複製されて,人心を惑わすようにもなりました. とはいえ,歴史的に累積性のある学問や技術とオギャーと生まれ出た無垢な心との乖離は,青春を曇らせる原因ではありません.事実を隠し隔てることこそ,人々の意識を混濁させる原因です.人工の知能を信頼するには、自分自身の知能を冷静に調べることが大切です.他者との主観の一致は、客観的評価への糸口です. 2021/04/12 |
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アルスノートは、造形構成とその解釈の記録です.芸術の共感とは,享受する(作品を鑑賞してその表現を受け止める)と共に,楽曲を奏でるように自らも表現に参加することで,構成者と共にその解釈を表現していく行為です.言うまでもなく,可能性とは,己の未踏の領域にあるのですが,その疎外感を打ち破るべく,共感できる形譜を手がかりに新たな解釈を提示できれば、素晴らしい作品となるのではないでしょうか. |
さて note とは,ここでは ars のプロセスと結果を記録するものであり,言葉だけでなく音楽でいう楽譜のような記譜(ここで言う形譜)や造形物の仕様,そして今では使用されたプログラムや使用データ、形譜からの制作プロセスまでもが,その範疇に入ります. |
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■ 3.研究の目的 |
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