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● FIGURE 1984
"FIGURE" Cast epoxy resin 1984
第48回新制作展 東京都美術館
"FIGURE" Cast epoxy resin 1984
第48回新制作展 東京都美術館
第48回新制作展 1984 東京都美術館
アルスノート
FIGURE 1984
アルゴリズムから解放され,自由につくる.脳の指向は実に気ままだ.
マケットの断面を拡大して原寸図に.そのときに,しっかりとしたモデュール調整が行える.
( 『三次元測定機』などとても手に入れられない時代.ドラフターを改造してマケットから断面を描画.
これを2Dのデジタイザーで数値化し,パソコンでパース処理をしているが,この大きさでは,かえって
足手まといだった.
人間の眼と手は,ソフトウェア-もデバイスのファームウェア-も,自ら即座にバージョンアップを
行える凄いシステムなのだから,機械の可能性も楽しみだが,自分の可能性を伸ばしていかねば
本末転倒となってしまう! 機械は,淘汰の嵐の中で進歩するが,己の進歩には,意識と自らの意思が不可欠だ.)
イメージ
樹脂を素材にするならもっと先鋭なフォルムが可能だ.だが,その度量がまだ分からない.具象的構成は,自然を形譜として捉えた上での解釈によるパフォーマンス(実制作)だ.自然の形譜からどこまで逸脱できるのか?まだまだ半端な試みだ.
プロセスデザイン
マケットの星取りを等高線に沿って行う.ドラフターを改良して連続的断面が得られた.これをデジタイザーで入力してワイヤーフレームデータを得る.モデュールで位置関係を補正し,上手のようにパソコンで原寸断面を透視処理して表示.これで資金さえあれば,マケットからのシームレスな寸法モデュールの補正システムが組めるわけだ.
立体構成は,自由度を増すほど実制作に手間がかかる.建築の造形性を高めるには,低賃金労働を強いるか,機械化を進めるか,それとも三次曲面を無くすか….
これからは,形譜を見て素敵な解釈を加え,自分たちで楽しみながら作る方が良いだろう.isi
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